淋菌感染症の妊婦がそのまま出産した場合、産道感染によって生まれてくる赤ちゃんが淋菌性結膜炎に感染することがあります。

淋菌による母子感染の記事はあまり見かけることがありませんが、間違いなく母子感染という感染ルートが存在しています。今回は淋菌の母子感染について説明したいと思います。

◇淋菌による母子感染の実態は?

まず、『母子感染から見た性感染症』(日本産婦人科医会)によれば、淋菌感染症の母子感染は出産時の産道感染によって起こります。胎内感染や母乳による感染はないようです。

そして『性感染症STD』(南山堂)によると、母親が淋菌感染症でそのまま出産した場合の子供への感染確率は約30%だそうです。従って必ず治療が必要です。

もしも赤ちゃんに淋菌が産道感染した場合、次のような病気になる可能性があります。

●結膜炎

●敗血症

●関節炎

●髄膜炎

●鼻炎

●尿道炎

私が調べた限りでは淋菌性の結膜炎が最も多く本や医療サイトに出てきます。一番可能性が高いのかも知れません。

淋菌性結膜炎は生後2日から4日で発症し、目から多量の膿が出たり強い充血などを生じます。出産直後に抗菌薬を点眼すれば治療可能なのですが、うっかり誤診したり、治療のタイミングが遅れると最悪失明に至る場合もあります。

◇妊娠中に淋菌感染が分かったら

もしも妊娠中に淋菌感染が分かったら、妊婦に対して次のような薬を処方します。

●セフトリアキソン(ロセフィン)

●セフォジジム(ケニセフ、ノイセフ)

 

●スペクチノマイシン(トロビシン)

こうした薬を使って治療します。( )内は薬の商品名。

また、産道感染の可能性がある新生児には、エリスロマイシンやテトラサイクリンなどを点眼します。

◇淋菌は感染しても分かりにくい

一般に、淋菌は男性に感染した場合は強い症状が出ることが多く、女性に感染した場合は症状が出ないことも多いとされています。しかし淋菌は女性の不妊症、子宮外妊娠、流産、早産などの原因となることもあります。

自覚症状が出にくいのにこんな深刻な健康被害の原因となる可能性があるのです。

従って特に強い自覚症状がなくても妊娠中は淋菌検査を行うことをお勧めします。一般には、HIV、梅毒、クラミジアの3つは妊婦健診で検査をすることが多いようですが、この3つが危ないとなれば当然淋菌も可能性があります。

どうせ検査するならぜひ淋菌もついでに検査をしておいてください。その方が安心できます。

以上今回は淋菌の母子感染について説明しました。あなたのお役に立てれば幸いです。

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