培養法による淋菌検査が見直されるかも知れません。

日本性感染症学会の治療ガイドライン2016年版から取り上げてみました。

【今回のテーマと目次】

●テーマ:培養法による淋菌検査が見直される?

1.培養法とは?

2.なぜ培養法が見直されるのか?

3.まとめ

1.培養法とは?

淋菌の検査については、次の3通りがあります。

①グラム染色標本の検鏡

②分離培養法

③核酸増幅法

今、最も多く使われてるだろうPCR法は③番目の核酸増幅法の1種です。

淋菌の核酸を人工的に増幅し、検体中の核酸が微量であっても非常に信頼性の高い検査が可能です。

しかもPCR法だとクラミジアと淋菌の両方同時検査が可能であり、多くの病院で使われています。

しかし今回注目したいのは②番の分離培養法です。

分離培養法とは、文字通り淋菌を分離して培養し、増やして検査する方法です。

淋菌の検体を採取したら、ただちにそれを培地に接種します。

淋菌は非常に感染力の強い細菌なのですが、淋菌自体は温度変化や乾燥などの環境変化に対して抵抗力が弱く、また増殖力も弱いそうです。

その為、淋菌の培養には温度管理(35℃~37℃)、湿度、炭酸ガス(3%~10%)など、細かい条件がいくつも必要となります。

難しい話は色々ありますが、分離培養法とは要するに淋菌を人間の体内ではなく、培地と呼ばれる淋菌が増殖できる環境を作ってそこで増殖させる方法です。

淋菌に感染していれば検体中の淋菌が培地で増殖しているのが見つかり、感染していなければ何も見つかりません。

すなわち、生きたままの淋菌を見つける検査が培養法です。

一方、核酸増幅法では淋菌の死骸であっても反応することがあります。

そして、培養法では淋菌感染の有無を判定するだけでなく、もっと他の用途を可能にします。

 

2.なぜ培養法が見直されるのか?

既に死んでしまった淋菌にも反応すると言う欠点はありますが、PCR検査は精度が高いし培養法ほど手間も時間もかかりません。

それでも今後は培養法が見直されるかも知れません。

それには淋菌特有の理由があるのです。

そう、淋菌特有の理由と言えば「抗生物質に対する耐性の問題」です。

培養法では生きた淋菌を増殖させることが出来るため、淋菌の薬剤感受性を確認することが可能です。

つまり、どの薬が効くのか、あるいは効かないのか、薬を使用する前に試せるのです。

しかしPCR法では薬剤感受性の試験は出来ません。

淋菌が薬剤耐性化している中で、どの薬が効くか、治療で使えるか、その確認が出来る分離培養法が必要とされる、見直されるのは当然の流れかも知れません。

日本性感染症学会の治療ガイドラインの中でも、特に薬の効果がなかなか見られない、難治性の淋菌感染症には必ず分離培養して薬剤感受性のテストを行うよう推奨しています。

 

3.まとめ

今回は分離培養法を取り上げてみました。

それと言うのも、本文で述べた通り淋菌が抗生物質に対して耐性を持ち、どんどん薬が効かなくなっている、と言う背景があります。

日本性感染症学会の治療ガイドラインによると、すでに淋菌治療に使える薬は次の2種類しか残っていません。

●セフトリアキソン(CTRX:ロセフィン)

●スペクチノ マイシン(SPCM:トロビシン)

この2種類だけです。

これまで淋菌感染症に有効とされてきたセフォジジム (CDZM:ケニセフ)はすでに2016年3月末をもって発売中止となっています。

また、セフィキシム(CFIX:セフスパン)も有効例があるものの無効例も多数報告されているそうです。

この先、新しい薬が開発されないと淋菌に使える薬がなくなってしまう恐れも指摘されています。

いくら分離培養法で薬剤感受性をテストしても使える薬がないのでは意味がありませんね。

日夜研究されている専門家の皆さんに期待したいと思います。

あなたにとっても決して他人事ではないと思います。

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