淋菌感染症(淋病)の治療

ここでは淋菌感染症の治療についてご紹介します。

日本性感染症学会が作成する「性感染症 診断・治療ガイドライン 2008」に淋菌感染症による発症別の治療薬が紹介されています。あまり詳しい話は私たち素人にはよく分かりません。サラリとどんな薬を使うのか、イメージだけつかんで下さい。

◇淋菌性尿道炎及び淋菌性子宮頸管炎
○セフトリアキソン・・・静注1.0g単回投与
○セフォジジム・・・・・静注1.0g単回投与
○スペクチノマイシン・・筋注2.0g単回投与

◇淋菌性精巣上体炎(副睾丸炎)及び淋菌性骨盤内炎症性疾患
○セフトリアキソン・・・静注1日1.0g×1~2回を1日~7日間投与
○セフォジジム・・・・・静注1日1.0g×1~2回を1日~7日間投与
○スペクチノマイシン・・筋注  2.0g単回投与 3日後に両腎部に2.0gずつ追加投与

◇淋菌性咽頭感染
○セフトリアキソン・・・静注1.0g単回投与
○セフォジジム・・・・・静注1.0g又は2.0g×1~2回を1日~3日投与

◇播種性淋菌感染症(主に女性でまれに見られる、全身に淋菌が拡散する症状)
○セフトリアキソン・・・静注1日1.0g×1回を3日~7日間投与
○セフォジジム・・・・・静注1日1.0g×2回を3日~7日間投与

◇淋菌性結膜炎
○セフトリアキソン・・・静注1.0g単回投与
○セフォジジム・・・・・静注1.0g単回投与
○スペクチノマイシン・・筋注2.0g単回投与

かつて淋菌感染症にはペニシリンという抗生物質がとてもよく効いたのですが、使い始めて20年後に耐性ができて無効になってしまいました。その後もキノロン系薬、テトラサイクリン系薬、経口セフェム系薬などが耐性化で問題になっているそうです。

淋菌感染症の治療では大事なことが3点あります。

1.症状がなくなったからといって、かってに薬を止めない。医師の指示通りにしないと、淋菌が残っていれば再発します。

2.薬を飲んだり、飲まなかったりは絶対に避け、医師の指示通りに服用する。途中で薬が途切れると、体内で薬の濃度が落ちて耐性が出来ることがあります。一定の濃度を保つことが大事なのです。耐性が出来てしまうと薬が効きません。

3.ピンポン感染を避ける。特定のパートナーがいる場合には、いっしょに検査を受け、いっしょに治療を受けるのが望ましいのです。そうしないと、いつまでたってもどちらか一方が感染してしまいます。

以上が淋菌感染症(淋病)の治療の説明です。お分かりのように、およそ1週間程度の治療薬投与で治ります。従って、重症化する前にぜひ検査を受け、症状が軽いうちに完治させてください。
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