淋菌の検査方法について

ここでは淋菌の検査方法をご紹介します。

1.淋菌感染症の検体
男性の場合は尿や性器からの分泌物(膿)を採取して調べます。女性の場合には膣の分泌物を採取します。また、咽頭(のど)感染の場合には喉の粘膜から分泌物を採取します。

2.淋菌感染症の検査方法
◇グラム染色・鏡検法
グラム染色法は、1884年、ハンガリーの科学者、ハンス・グラムによって発明されました。淋菌を含んだ検体に色素で染色し、それを光学顕微鏡で観察して淋菌が存在するかどうか、調べます。

検査が短時間で可能なため、迅速検査として使われています。ただ、検体に含まれる淋菌の量が少ないと検出できません。また、検出精度にバラツキが出やすいという欠点もあります。

◇淋菌培養法
淋菌を採取して培養し、増殖させて光学顕微鏡で調べるやり方です。ただし、淋菌は感染力は強いのですが、菌そのものはとても弱く、検体採取から短時間に手際よく処理をしないと途中で死んでしまいます。この方法は手間と時間が非常にかかるため、あまり使われていないそうです。

◇核酸増幅検査法
●PCR(Polymer Chain Reaction)法
PCR法は、淋菌のDNAを人工的に増幅させて検査する方法です。最大の長所は菌の数が少なくても高精度に検出が出来ることです。1つのDNAから2つのDNAを作り、2つが4つに、4つが8つにと、2の2乗で増幅させることが可能です。クラミジア感染症の検査にも使われています。

ただ、欠点として咽頭感染の検査には使えません。喉にはもともと淋菌の親戚にあたるナイセリア属の常在菌がいて、それらの常在菌のために偽陽性が出ることがあるのです。

●SDA(Strand Displacement Amplification)法
PCR法とは原理が異なりますが、核酸増幅検査の1種です。この検査方法の長所は、クラミジア感染症と淋菌感染症の同時検査ができること、咽頭検査にも使えることが上げられます。検査の感度、精度もPCR法と同等か、それ以上です。

●TMA(Transcription Mediated Amplification)法
SDA法同様、クラミジア感染症と淋菌感染症が同時に検査出来ます。また、咽頭感染の検査も可能です。

以上、淋菌の代表的な検査方法について説明しました。何にしても私たちが実際に淋菌に感染しているかどうか、それはこういった検査を受けてみるしか分かりません。

淋菌に感染している不安があれば当然検査ですが、自覚症状がなくても思い当たる過去があれば、ぜひ検査をお勧めします。重症化して後悔する前に検査をどうぞ。
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