重症化の前に絶対早期検査を!
ここでは淋菌感染症の検査を早期に受けて下さい、というメッセージをお伝えします。自覚症状がないからと放置していると重症化することがあります。
かつて戦後間もない頃には淋菌感染症の患者は20万人以上いたと言われています。その頃、性病と言えば「梅毒」、「淋病」、「軟性下疳」、「第四性病」の4つでした。まさに淋病は性病の代名詞だったのです。
その後ペニシリンなどのいい薬も出来て、どんどん患者は減りました。そのため最近ではすっかり過去の病気のように思われていますが、実はそんなことはありません。1990年代の後半からまた感染者が増え始め現在でも20代、30代の男性ではクラミジア感染症に次いで多い性感染症とも言われています。
そんな淋菌感染症ですが、クラミジア感染症と似て自覚症状があまり出ません。ただ、男性についてはオシッコのときの痛みが強くて、感染に気付くことが多いそうです。
でも、女性の場合にはなかなか気が付きません。多少おりものの量が増えたり、かゆみがある程度なので、そのまま放置されることがあります。ここが淋菌感染症の一番怖いところです。早期に見つかれば比較的簡単に治るのですが、気が付かないうちに感染が進んで重症化することがあります。
女性の重症化は、子宮頸管炎、子宮内膜炎、卵管炎、腹膜炎と上体に向かって感染が進行していきます。こうした骨盤内炎症性疾患(PID)は症状や病態がクラミジア感染症よりも強く、後遺症として不妊症になることがあります。自覚症状がなくても十二分に気をつけたいところです。
男性の場合には、尿道炎から副睾丸炎、前立腺炎と感染が進みます。女性ほどではないにしろ、決して軽く見て放置しては危険な病気なのです。
しかも、自分が感染に気付かずにいると、知らない間に他の人へうつしてしまう二次感染の可能性があります。淋菌は非常に感染力の強い細菌です。性行為1回あたりの感染確率は30%から50%と言われています。もしもあなたが淋菌に感染していて、コンドームなしの性行為を数回行えば、ほぼ確実にパートナーにうつしてしまいます。あなたの大事な人を守るのもあなたの責任、あなた次第です。
その上、淋菌に感染していると、HIVへの感染リスクが高まることが分かっています。感染していない人に比べると何倍も感染確率が高くなります。これは、感染によって粘膜が損傷し、HIVが侵入しやすくなること、また患部にHIVが感染の標的とするCD4リンパ球が集まってくるためです。
淋菌感染症は自覚症状が少ないため、知らない間に体内で感染はどんどん進み、大事な人には病気をうつし、その上HIVにも重複感染してしまう・・・。これが淋菌感染の最悪のシナリオです。
しかも、近年オーラルセックスによる喉からの感染、あるいは喉への感染が増えています。背後にはファッションヘルスなどの性風俗店でオーラルセックスが全盛であること、また一般にも普通の性行為、愛情表現として広まっていることが上げられます。
淋菌が喉に感染した場合には、男女ともほとんど自覚症状がありません。軽い喉の痛みや腫れは風邪と間違うこともあります。従って、自分の淋菌感染に気が付かずに二次感染が広まっていくのです。
こんな淋菌感染症ですが、比較的初期に発見できれば、1週間から2週間程度の治療で治ります。近年、淋菌の薬剤耐性が問題となっており、かつて有効だったペニシリンなどは効果がなくなっています。それでも新しく有効な薬がちゃんとあります。キチンと医師の指示通りに治療すれば大丈夫です。
重症化して不妊症になったり、慢性前立腺炎になったりする前に治療を受けましょう。ましてやHIVとの重複感染などしないように注意しなくてはなりません。それには何と言っても早期検査、早期発見です。
泌尿器科、婦人科、性感染症科に行って診てもらうことになりますが、どうしてもそんな病院は行きたくない、と言う人にはまずは検査キットを使って自宅で検査、と言う方法もあります。これなら誰にも知られず、いつでも自分の都合のよいときに検査が可能です。しかも、最大で12種類もの性感染症の検査が可能です。自分が不安だと思う病気を組み合わせてまとめて検査をすれば安心できます。
繰り返しますが、淋菌感染症は早期に発見できれば比較的簡単に治療できる病気です。不安なまま検査を先延ばしにすることが一番怖いことです。重症化してから後悔しても追い付きません。
早期発見、早期治療に勝る医療はありません。ぜひ、早めの検査を受けて下さい。私もHIV検査では検査キットを使いました。とても使いやすくて便利です。感染ルートも症状もよく似ているクラミジアと同時検査をお勧めします。
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